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幸せのごはん道具

平安時代に生まれたとされるおひつは、まるで呼吸をしているかのような自然の道具です。炊きたてのごはんをおひつへ移すと、杉がお米から出た水分を吸い込む。時間が経って冷めても木が吸っていた水分がお米に戻るので、固くなりにくい。翌朝の引き締まったごはんもまたおいしい。徳島県阿南市で〈司製樽(つかさせいたる)〉は、1,2名で地元の木材を使用して樽や桶、おひつを製造しています。代表の原田啓司さんは、製造のみならず修理することも職人の仕事として重視します。その昔、街には一軒

の桶屋があり、職人たちが定期的に具合を見ていたといいます。桶もおひつも庶民の生活のなかで手直しをして使い続けられてきました。そこで原田さんは現在、47都道府県から一人ずつ弟子を取る取り組みも行っています。6年間の修業の後は、それぞれが住む街の桶屋になってほしいという願いを込めて技だけでなく鉋などの道具も進呈する。今日よりも、10年後へ続くものづくりがありました。本展示では、そんな司製樽のおひつの受注販売のほか、箸、しゃもじ、升なども展示します。

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2018.6.23~

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